寺前則彦設計室
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今後の公共住宅における設計指針
   第1 住戸内
   高齢者向けタイプ住戸 ファミリータイプ住戸
 (1)部屋の配置   
(イ) 玄関、便所、洗面所、浴室、脱衣室、居間・食事室及び高齢者等の寝室 同一階に配置する できる限り
同一階に配置する
(ロ) 高齢者等の寝室と便所、洗面所、居間・
食事室
近接配置とする できる限り
近接配置とする
 (2)段差  住戸内の床は原則として段差のない構造とする
(玄関の出入口及び上がりかまち、浴室出入口、バルコニー等への出入口は除く)
 (3)手すり   
(イ) 階段の手すり 両側に付ける 片側または両側
浴室の手すり ドア内外、浴槽付近L型 ドア内外
(ロ) その他の手すり設置場所
(手すりは、使用しやすい形状、材質とし、適切な位置に設置する。)
玄関、便所、洗面所
脱衣室、居間・食事室
高齢者等の寝室等
及び廊下
玄関、便所、廊下
高齢者等の寝室等
 (4)通路・出入口の幅員  できる限り歩行補助具及び介助用車いすの使用に配慮した幅員を確保
 (5)床・壁の仕上げ  滑り、転倒等に対する安全性に配慮する
 (6)建具  開閉がしやすく、安全性に配慮したものとする
また、取手・引き手及び錠は使いやすい形状のものとし、適切な位置に取付ける
 (7)設備   
(イ) 住戸内の給水給湯設備、電気設備、ガス設備  安全性に配慮するとともに、操作が容易なものとする
(ロ) 住戸内の照明設備  安全上必要な個所に設置するとともに、十分な照度を確保する
(ハ) 火災その他のための通報装置及び警報装置等 在支センター等への緊急通報装置を設置する 通報装置または警報装置等を設置できるようにする
 (8)温熱環境  各居室等の温度差をできる限りなくすよう断熱及び換気に配慮するとともに、年間を通じて適切な温度が維持できるように暖冷房設備等を用いることができる構造とする。
 (9)収納スペース     日常使用する収納スペースは、適切な量を確保するとともに、無理のない姿勢で出し入れできる位置に設ける。   
注)高齢者等の寝室とは、住宅新築時に高齢者等が居住しない部屋であっても、
  将来高齢者等の寝室に用いることが想定される居室を含む。

  第2 住戸内各部
   高齢者向けタイプ住戸 ファミリータイプ住戸
(1)玄関   
(イ) 玄関の出入口に生じる段差  安全性に配慮したものとする
(ロ) 玄関のスペース できる限りベンチ等が設置できる空間を確保する  
(ハ)  上がりがまちの段差 安全上支障のない高さとし、必要に応じて式台を設置する 安全上支障のない高さとする
(2)階段の勾配、形状等  昇降の安全上支障なきよう十分な配慮をする  昇降の安全上支障のないものとする
(3)便所   
(イ) 便所のスペース できる限り介助可能な広さを確保する  
(ロ) 便所の出入口 緊急時の救助に支障のない構造のものとする  
(ハ) 便器の形状 腰掛け式とする できる限り腰掛け式
(4)洗面所・脱衣室  
(イ) 洗面所 手洗い等の利便性に配慮したものとする
(ロ) 脱衣室は  衣服の着脱等の安全性等に配慮したものとする
(5)浴室  
(イ) 浴室の広さ できる限り介助可能な広さを確保する
(ロ) 浴室出入口の段差 安全上支障のない形状の段差とする
(ハ) 浴室出入口の建具  安全性に配慮するとともに、緊急時の救助に支障のない構造のものとする
(ニ) 浴槽の形状・寸法 安全性に配慮した形状・寸法とする
(6)高齢者等の寝室 できる限り介助に必要な広さを確保するとともに、遮音性能や避難のしやすさに配慮する
(7)バルコニー等 出入口に生じる段差を、安全性に配慮した形状とする等の配慮を行う

第3 集合住宅の屋外空間及び共用部分について
1 アプローチ等
(1)主要な団地内通路及び住棟出入口は、歩行及び車いすでの移動の安全性
    及び利便性に配慮した構造とする。
(2)住棟出入口附近には、できる限り、自動車が寄り付けるようにするとともに、
   駐車スペースを確保する。
2 共用階段の勾配、形状等は、昇降の安全上支障のないものとする。
3 共用廊下は、できる限り車いす利用に配慮した幅員等を確保するとともに、段差は設けない。
4 床の仕上げ・手すり
(1)アプローチ、住棟出入口、階段、傾斜路及び共用廊下等の床の仕上げは、
   滑りやつまずきに対する安全性に配慮したものとする。
(2)階段、傾斜路及び共用廊下には、手すりを設ける。
(3)手すりは、使用しやすい形状、材質とし、適切な位置に設置する。
5 屋外アプローチ及び共用部分の照明設備は、安全性に配慮して十分な照度を確保する。